« ENVE カーボンリム | トップページ | ブリヂストンモールトンにアルテグラDi2を装着 »

2012年3月15日 (木)

カンパニョロEPSテクニカルセミナー

 ようやくカンパニョロEPSテクニカルセミナーを受けてきました。前回の2月は急遽キャンセルという事になってしまい、このままセミナーは受けられないのかと心配しましたが、通常のテクニカルセミナーと違って実技もあるので人数が絞られていて、複数回開催され、今回の受講となりました。

 写真撮影・録音は禁止なので写真はありません。筆記のみなので、汚い字での殴り書きが後で読めるか心配です。

 会場は60名程度が入れるこぢんまりとした会議室で、室内にはカンパニョロジャパン仕様(?)の同じ色に塗られたドグマ2にEPSが装着されて、ずらっと並んでいます(気合い入っています!)。

 約二時間の講義の後、30分の昼食休憩(忙し!)を挟んで実技となります。

 組み付けは従来の機械式と変わるところはないので、省略。EPS特有の調整方法を実際に体験します。
 ところが非常に簡単です。カンパニョロ社が指定したパーツ以外との組み合わせは完全に不可!ワランティも受けられないという事で、特定のパーツに特化した設計になっているので調整箇所は機械式よりも少なくなっています。

特にフロントディレーラーはクランク・チェーンホイールの選択肢が少ないのでインナー側の調整だけです。その他は調整するところがありません。もちろんチェーンホイールの歯数の違いによる取付位置の調整は必要です。

 リアディレーラーはスプロケット位置の調整をするだけで、これも非常に簡単です。

 これだけで、後はパワーユニット内のコンピュータがチェーン位置を判断してリアのシフト量や、フロントのトリムを調整してくれ、スムーズで素早い変速とアウター・ローあるいはインナー・トップでもチェーンの音鳴りなどない快適な走行ができます。

 調整箇所は非常に少なくなっていますが、レース機材としてカンパニョロの存在があるといわれているように、アクシデントに対応する機能はしっかりと備わっています。

 たとえば、レース中にホイールを交換してスプロケット位置が変わった時には、走りながらライダー自身が微調整出来るようになっています。微調整はフロント・リア共に可能ですが、あくまでも緊急事態用です。

 またバッテリー切れ(レース中には考えられませんが・・・)を起こしても、手動で任意の位置にリアディレーラーを移動させて(フロントは不可)走りやすくする・・・ライド・バック・ホーム機能・・・もあります。

 今回のセミナーで強調されていた事は、EPSの調整は非常に簡単ですが、それは前段階の組み付けが完全に出来ていての事であって、機械式と同じようにフレームの準備から始まる組み付け作業がきちんと出来なければ、EPSは正常に作動しないという事でした。

 EPSの組み付けのみはトルクスレンチがあれば可能ですが、ボトムブラケットは各規格に対応した専用工具が必要となりますし、フレームの各部がカンパニョロ社の指定する仕様となっているか測定・修正する器具も必要となります。

 これはワランティにも反映されていて、カンパニョロ社(Campagnolo S.r.l.)が指定する仕様(信号用ケーブル穴・各部サイズ等)で製造されたフレームを使用して、EPS対応とされるコンポーネントを使って組み上げられた完成車を購入した場合にのみ適応される事になっています。

 パーツ個別のワランティは無いという事です。これはEPS自体がデリケートなパーツであって、個別では機能しないだけでなく、海外での信じられないようなクレーマーの存在もからんでいる(想像)ようです。

 と、いう事でカンパニョロEPSは既存のカンパニョロ仕様のロードバイクに換装する事はワランティの対象外となってしまいます(禁止はされていません)。

 パワーユニットは2年間、その他は3年間のEPSコンポーネントのワランティを受けようとすると新車を購入するしかありません・・・宣伝モード(^_^;)。

 そこで今現在購入可能なEPS対応フレーム(Di2と同時対応)を列挙してみます(当店取扱のみ)。

カレラ:フィブラ・フィブラ2・エストレモ・ニトロSL
 *エラクル・エラクルTSはFDの上部がシートチューブと干渉するので取付できない。

ピナレロ:ドグマ2・ドグマK・パリ50・FPクワトロ
 *FPクワトロはDi2仕様の完成車からDi2を外せば取り付け可能(フレーム販売はありません)

 その他、当店の取扱フレームでDi2に対応したフレームがありますが、EPSに対応させるには設計変更が必要なフレームがいくつかあります。

 まず、オルベアのオルカゴールド・オルカシルバーはバッテリーの取付位置が左側チェーンスティとなっていて、Di2仕様としては非常にすっきりとした仕上がりとなるのですが、それが仇となっています。
 EPSのパワーユニットは横幅があるので、チェーンステイに取り付けるとクランク・ホイールに干渉してしまいます。ダウンチューブの上、あるいは下に取り付けられるように設計変更されるのを待つしかありません。

 次に、TIMEからもDi2仕様のフレームが発売されていますが、こちらはBBシェルが密閉されていてケーブルはBBシェル下に露出する仕様になっています。
 Di2ではBB下にケーブルが露出する事は問題なしですが、EPSでは許されませんので、こちらもBB部分の設計変更(出来るのか?)を待つ事になります。

 FELTのAR1・F1、及びANCHORについては未確認です。

|

« ENVE カーボンリム | トップページ | ブリヂストンモールトンにアルテグラDi2を装着 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カンパニョロEPSテクニカルセミナー:

« ENVE カーボンリム | トップページ | ブリヂストンモールトンにアルテグラDi2を装着 »